【人物】マレー・ロス

人物紹介

マレー・ロス(Murray George Ross)の生涯

教育者であり著作家であるロスは1910年にカナダにて生まれる。カナダおよびアメリカで教育を受け、1949年にコロンビア大学で教育学の博士号を取得した。その後、カナダに戻ったロスは、トロント大学ソーシャルワーク学部で教職に就き、1957年から1960年までは、同学部の副学長を務めた。その後年にはヨーク大学の学長に就任し、社会科学教授および名誉学長となった1970年まで、その職に就いた。

ロスは、コミュニティ・オーガニゼーションまたは高等教育をテーマとしたCommunity organization: theory and principles (1955年)、Canadian corporate directors on the firing line(1980年)、The new university (1960)、The university: the anatomy of academe (1976)の著作のほか、自伝となるThe way must be tried: memoir of a university man (1992)を著作として残している。

ロスはまた、いくつかの慈善団体や集団組織の委員会のディレクターを務め、さらにはカナダの大学から複数の名誉学位を授与されている。1979年には、カナダ勲章と1988年にオンタリオ州勲章を受け、さらに第125回Anniversary of Confederation of Canada Medal (1992)の受賞もしている。

2000年に逝去。

YORK UNIVERSITY ARCHIVES AND SPECIAL COLLECTIONSより引用・作成

文責:小山 宰