【人物】マーシャル・ガンツ

リタ・E・ハウザー上級講師として、ケネディスクールのリーダーシップ、組織化、市民社会の分野で教鞭を執るマーシャル・ガンツは、社会運動、市民団体、政治におけるリーダーシップ、物語、戦略、組織について教え、研究し、執筆しています。彼はカリフォルニア州ベーカーズフィールドで育ち、父親はラビ、母親は教師でした。1960年の秋にハーバード大学に入学しましたが、卒業の1年前に1964年のミシシッピ・サマープロジェクトにボランティアとして参加するために退学しました。彼は学生非暴力調整委員会(SNCC)のオーガナイザーとしての「天職」を見出し、1965年の秋にはセサール・チャベスと共にカリフォルニアの農場労働者を組織化する努力に加わりました。16年間にわたる全米農場労働者連合(UFW)での活動を通じて、労働組合、政治、地域社会の組織化の経験を積み、組織化部門のディレクターとなり、8年間にわたり全国執行委員会のメンバーに選出されました。1980年代には草の根団体と協力して新しい組織化プログラムを開発し、地方、州、全国の選挙キャンペーンのための革新的な有権者動員戦略を設計しました。1991年には自分の仕事をより深く理解するためにハーバード大学に戻り、28年間の「休学期間」を経て歴史と政治学の学士号を取得しました。1993年にはケネディスクールからMPAを授与され、2000年には社会学の博士号を取得しました。彼はAmerican Journal of Sociology、American Political Science Review、American Prospect、Washington Post、Los Angeles Times、Stanford Social Innovation Reviewなどに論文を発表しています。彼の最新の著書『Why David Sometimes Wins: Leadership, Organization and Strategy in the California Farm Worker Movement』(2009年出版)は、アメリカ政治学会のマイケル・J・ハリントン・ブック・アワードを受賞しました。2007-2008年には、2008年のオバマ大統領選挙キャンペーンの草の根組織の設計に貢献しました。2010年にはエピスコパル神学大学院から名誉神学博士号を授与されました。世界的なLeading Change Networkのオーガナイザー、研究者、教育者と連携し、世界中の社会、市民、教育、医療、政治団体に対して、組織化、トレーニング、リーダーシップ開発に関するコーチング、トレーニング、アドバイスを行っています。

HARVARD kennedy Schoolより引用・作成


“Leadership, Organizing, and Action”

著 者:Marshall Ganz

発行年:(第14版)2017年

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文献内容紹介

マーシャル・ガンツが著した同書を、NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンがワークショップへの参加者ガイドとして翻訳・使用している。コミュニティ・オーガナイジングの具体的な方法について、11章に分けて解説・ワークショップで使用するワークシートも用意されている。

目次

第1章 私たちはなぜここにいるのか?ワークショップのゴール

第2章 人々のパワーで変化を起こす

第3章 リーダーシップの実践としてのコーチング

第4章 パブリック・ナラティブとは

第5章 共有するストーリーを創造する:ストーリー・オブ・セルフ

第6章 共有するコミットメントを創造する:関係を通してパワーを構築する

第7章 共有組織構造を創造する:リーダーシップチームの構築

第8章 共有価値を創造する:ストーリー・オブ・アス

第9章 共有戦略を創造する

第10章 共有のコミットメントを創造する:アクション

第11章 共有価値とコミットメントを創造する:ストーリー・オブ・ナウと、セルフ・アス・ナウを結び付ける


“Organizing Notes”

著 者:Marshall Ganz

発行年:(初版)2015年

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文献内容紹介

マーシャル・ガンツが著した同書を翻訳し、NPO法人ココミュニティ・オーガナイジング・ジャパンが発行した。8週に渡ってオーガナイジング・リーダーリップ。・ナラティブ・戦略・アクションについて学べる内容になっている。

目次

Week1-1 オーガナイジングとは何か?

Week1-2 オーガナイジングを学ぶ

Week2 人々のパワーで変化を起こす

Week3 パブリック・ナラティブとは?

Week4 関係構築

Week5 リーダーシップを構築する

Week6 戦略作りは進行形

Week7 アクション

Week8 組織:アクションを起こすコミュニティ


Global Leadership Program 公開セミナー オバマを大統領にした男:マーシャル・ガンツによる「市民の力で社会を変える」

登壇者:Marshall Ganz, 湯浅誠, 駒崎弘樹

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講演内容紹介

東京大学グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)と一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ(JIGH)が、市民の力で社会を変えて行く方法に関する公開セミナーを開催した録画が公開されている。マーシャル・ガンツ氏に加え、日本の社会運動家・起業家である湯浅誠氏と駒崎弘樹氏による座談会になっている。


文責:山角直史